TITLE

2014年 2月23日 東京マラソン2014

「あー、やってしまった」なと、何回も思った。右ひざ上部がピリピリして激しく痛むわけではないがそれが上に下にと広がって全く走れなくなるのが怖くて5~7KM過ぎたところで足がとまる。休めば治るだろうと1週間程度走らなくて外にでて足を止める。年明けから一ヶ月そんなことの繰り返し。年末に40km走を3時間23分でこなし、自分への過信と期待が有ったのだと思う。最初は単なるオーバーワークだったのだ。痛みの箇所と治療方針を見定められなくなかなか治らない中で、ゴール出来るのだろうか、走り切れるのだろうかと鬱々と考えていた。
 1週間前の大雪の中、少しは走らねばと日産回廊へ。阿部さん、永瀬さん、須藤さんに会う。永瀬さんと話しながら時計も押さず、周回も数えずペースも考えず世間話をしながら1時間程度。永瀬さんの3時間走のペースも無視して段々とビルドアップ。半年ぶり位に会うから話題がコロコロと変わる。なんだか久々に気持ちいい。膝もおかしくなく(多分)10km走れた。ハーフまで走れば後は歩いたって完走できる。これならゆっくりでもハーフ位までなら走れる。やっと安心できた。これでスタートラインに立てる。

repo東京マラソン当日。薄曇りの天気。寒すぎずいい天気。のんびりいけばいいやと思いながらも結局スタート45分前にはスタートゾーンに。スタートラインが見える位の位置に。知り合いもそうじゃないランナーも、これから始まるレースに浮かれ世間話が弾む。さあ、スタートだ。紙吹雪が舞い散る。まるでポスターにでてくるような光景だろう。自分がその中にいるとなかなか気分がいい。
陽子の背中があっという間に遠ざかって行く。それでいい、どんどん前に行ってくれるといい。どの位かかるかわからないけど42.195㎞の旅を始めよう。

repoテーピングとサポーターに守られた右ひざに痛みは無いが、リズムがなかなかうまく取れない。左右アンバランスな走り。下手すると左ひざもやってしまうのかなと。それでも5㎞過ぎ、身体は段々とあったまっていく。竹橋を過ぎ、皇居前に。あの角を曲がれば日比谷の交差点に向かう。走友会の幟が見えた。良かった、みんなに会えた。密かに10kmも走れなかったらどうしようと少し思っていたので一度はみんなに元気なところを見せられたので責任を果たせたようなほっとした気分。大きく手を振って右に、品川に向かう。東京タワーと、増上寺の門。朱色が目に鮮やかだ。ああ、きれいだ。東京マラソンを走る喜びがひしひしと沸き立つ。
10km過ぎたところから既に体が重い。いつものレースの20km過ぎ位の感覚。そりゃそうだ、この1ヶ月半10km以上の距離を走ってないのだもの。それでも10~15kmラップは28分台をキープ。品川折り返しをして、藤澤さん一家を探す。ブルユニが見えた。「藤澤さーん」と大声で叫ぶ。ものすごく驚いている藤澤さんと知美さん。よかった気づいて貰えた。
日比谷の交差点が近づいてくる。もう少しでハーフ地点。そこまで走れればあとは歩いたって制限時間内にゴール出来る。あ、のぼりが見えた。東雲橋にもう移動してると思った応援部隊がいてくれた。予想していなかった分嬉しくてまた、大きく手を振る。日比谷の交差点を右に。
ハーフ地点2時間2分。3年前の初ハーフよりも遅い。今回はワースト記録更新しそう。銀座を過ぎ、24km過ぎ茅場町で流山CJメンバーに応援して貰う。
repo25km地点でラップが30分をちょっと。自分のなかの感覚ではキロ7くらいまで落ちていたからまだ以外にスピードが保てているなと安心する。そこから本当に体が重くなった。動いても腕をふっても進まない。
26km過ぎ2時間30分。反対側の車線は丁度30㎞地点。サブ3.5で行くには30km2時間30分が最低ライン。本当ならあそこで走っているはずだったとここに及んでまだ悔しい。浅草寺を折り返してゆるやかな坂道を下る。さっき、あんなに進めないと思っていたのは上り基調だったからか。
後ろからぽんと背中をたたかれた。江花逸人さんが「どうしたのー、大丈夫?」といいながら過ぎていく。今回は早苗さんも当選してご夫婦二人で参加。なぜ江花家はこんなに東京マラソンに強いのだろう。今度その秘訣を是非聞きたい。
30km過ぎ。身体は重いけど動かす事は出来る。結果はワーストでも歩かないで最後まで行ける。走り切る事はできる。さあ、次は35km地点の事だけを考えて進もう。手元の時計が3時間を少し過ぎている。陽子はもう、ゴールしたのかな。いや、ゴールしているはずだ(結果はもっと前のとんでもない記録を出していた)。こんな時に携帯をもっていたら調べられたのだなと、携帯片手に写真を撮りながらレースに臨むランナーがちょっとうらやましかった。
35km過ぎて佃橋を過ぎ東雲橋手前いつもの応援ポイントに向かう道。知っているところにこれたすごい安心感。この先にみんなが待っている。そこを過ぎればゴールはすぐそこだから。橋のうえに寒風に揺れる幟を見て足が軽くなる(つもり、後で撮ってもらった動画をみたら周りの歩いている人と殆どスピードが変わらなかった。)ハイタッチをして、その勢いで一般の応援の人とも連続ハイタッチをして橋を下る。そこから先は本当に気楽だった。後はゴールだけだ。後20分も体を動かせば終われる。その先、ナイトランで応援している平野遼君がいた。まこちゃんがチョコをくれようとしてもらい損ねた。ものすごーく残念。TMクラブの団体さんとハイタッチしていたら知合いランナーさんがいてまたまた楽しい。もう少しで終わる、もう少しで終わっちゃう。少し泣きそうになりながら走り続ける。
ゴール手前、「後、195m」の看板。なかなか感動的な演出だ。
無事にゴール。ネットタイム4時間22分53秒と初フルの4時間15分を大きく更新し自己ワースト。それでも一番うれしいゴール。

repo

冷静に考えればやはりだめなのだ。練習の配分と疲労ぬきの配分も計算できないで故障をして、膝の状態をうまく判断できないままいたずらに時間を使い回復が遅くなって。もっとうまくやれたのだ、きっと。経験値も思いっきりも足りない自分がだめなのだ。千載一隅のチャンスだったのだ。自己ベストも、30分切するのにも。それでも東京マラソンに当たって良かった。スタートしてゴールができて本当に良かった。初めてだったけどすごい大会だなあと思う。応援している人も、ボランティアの人もこの巨大な運動会に積極的に参加して、楽しんでコースの沿道全体の一体感が半端なかった。また、当たると良いな。当たった時に納得のいくレースができるようにまた、少しずつ頑張っていきましょう!!

【水口 美佳】


HOME